事件は現場で起こっている(ケニアナイロビ編2)

ケニアの首都、ナイロビにて。

たった3月という短い期間だったけど。

現場で、第六感までフル活用して感じたこと。

思い返せば返すほど、出てくる出てくる。

ナイロビ。スラムへ通った日。

そこでの数の強烈な体験の中から、絞りに絞って

スプーン一杯のァセリン

慣れって怖い、のは世界共通

の、2本立てで、お送りしまーす。

ではまず。

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スプーン一杯のァセリン

ァセリンというのは、アレです。ボディークリーム。

シャワー後とかに使うやつです。

(無修正笑)

日本だったら、薬局で市販されてますね。私も使ってます。

普通にボトル単位で買いますよね。

でも、スラムでは、違いました。

スプーン1杯単位で、買うんです。

(再現図。)

ボトルから、スプーン1杯ずつ出して、それを紙に乗せて売る。

(再現図。本当にこんな感じ。むしろ、紙とかもっとザツな感じ。)

(この後、スタッフが美味しく頂きました。じゃなく、私が普通に使いました。笑)

これで、日本円で5円位だったかな。

はい。きました。

まままさに。BOPビジネスの現場を、目の当たりにしました。

なんのこっちゃというと(たまにはまじめな話もするんだぞ。)

(METIHPより引用)

BOPビジネスとは、BOP層(BaseOftheeconomicPyramid、低所得層)を対象としたビジネス。

BOP層には、世界人口の7割が属すると言われています。

ちなみに、その7割の人たちは、一人当たりの年収が約30万円以下です。しかも、その日暮らしの生活である場合がほとんど。一年で30万円以下ってことは、日本の一般的な生活と比較すると、かなり貧しいです。

でも、その人たちだって、生活するにはモノが必要だし、お金も使うでしょって。

それゆえ、低所得層の人たちも購入できるように、商品を小分けにして、少額に落とし込んで、少しずつ販売する。そこから企業は、利益を少しずつ生む。というわけ。

ァセリンの件でいったら

最近お肌が荒れてきちゃって、ァセリンを使いたいの。でも、1本300円もするボトルなんて、買えないでも、5円だったらあるわよ。スプーン1杯分だけ、今使う分だけで良いから、ちょうだいなー

という感じで、少しずつなら買えるという、超少額なら手元にある人たちが、買って行くわけです。

BOPビジネスの存在は知っていました。教科書で読んだことあるから。

でも、実際にリアルを目の当たりにして、へーー(驚き)、からのストン(腑に落ちた音)、となりました。これかと、なりました。

知識としてのBOPビジネスは、なんだか正直、先進国の自己満足に見えていました。でも、BOPビジネスを必要としている人がいるのはどうやら確かのようです。

そしてそして。この話はここで終わる訳じゃなくてねー

スプーン一杯のァセリンを買ったのは、小学校8年生(日本でいう中二。14歳。)の女の子。

それをどうするのかなと見ていると

自分だけで使うのではなく、学校に持って行って、放課後の教室(といっても、やっと屋根のある掘建て小屋だけど)で、女友達と塗る。

ァセリンの良い香りに誘われてやってきた男子数人と、キャッキャ言いながらふざけじゃれ合う。

スラムの小学校の子達、青春の1ページ。

(そうかそうか、その女の子は、あの男の子のことが好きなのね。それで、良い香りのするものをわざわざ買ってきて、香りでつって笑、じゃれあっていたのね笑、と分析。)

BOPビジネスが、ケニアのヤング層の青春を盛り上げる一助となるなんて、教科書を読んだだけでは思いもしませんわ。

やっぱり、現場に行かないと分からない。ね。笑

知識として知ることは出来ても、そこからは何も始まらない。

経験として、自分の第六感までフルに使って感じ取ることに、意味がある。

事件は現場で起こっているから。